南国の朝日で目ざめたかったが、朝からあいにくの雨。
この時期のモルディブは雨季。サーフィンにとってはベストシーズンだが天候はあまり期待できなそう。
この週の天気予報を見せてもらったら、滞在中の予報は全部雨マーク。見なければよかった・・・
「天気予報はあてにならないから安心してください。」と今回我らの船にガイドとして添乗してくれたゆうきくんが一言。
もうひとり、モルジビアンのイッセイくんもサーフィンガイドとして添乗。こやつがまたサーフィンが上手い。
クイックシルバーからスポンサードを受けているそうで、モルディブの海では有名人らしい。
ひとまず雨の中、船はポイントへ向けて出向。
まず最初に訪れたのはマーレーから程近いサルタンズ。
マーレー環礁でも最もコンスタントに波がある事で一番の人気ポイントだそうです。
サイズアップ時には、チューブをまくこともあるそうですが、この日はスモールコンディションでメローなロング向けの波がたっていました。
ポイントについた頃から雨足が強まり、遠くで雷の音も聞こえ初めていましたが、皆、目の前の波に心を奪われてしまい、日本にいたら絶対入らない状況の中での入水。
波質に不安を抱えたメンバーの緊張をほぐすのに調度いいファンウェイヴとなりモルディブファーストライドを皆きめることができました。しかし、そうこう楽しんでいるうちに雷雲が真上に来てしまい落雷の危機に。閃光と同時にもの凄い音と稲妻が走りこれ以上は危険だということで迎えの船を呼ぶことに。
母船に待機しているスタッフに向けて、自分のボードを振るとピックアップのサインということになっていて搬送用の小船が迎えにきてくれます。
17人もの人数だと小船で3〜4往復。落雷の中で順番を待つのはとてもスリル満点。ひとまず全員無事帰還。
第一声は皆「まじ、やばかった。雷にうたれたと思った」でした。
旅先では焦る気持ちを如何に抑えるかを教訓として学びました。


ショートボードにはちょとトロ過ぎだったため、ポイントを移動することに。
マーレー環礁の最北端にある、コークとチキンというポイントへ行ってみることに。
船で約30分ほどで到着。島が二つならんでいて、島をかわすようにそれぞれライトとレフトに別れています。レギュラーの波が割れるのがコーク。島にコカコーラの工場があるためこの名前がつけられている。グフィーの波が割れるのがチキン。島に養鶏場があることからこの名前がつけられている。島の間はカレントが強く、パドルで行き来するというようなことははできない。皆搬送用の小船で移動しています。
ポイントについた時には雨も止み空も明るくなっていた。ただ遠くに雨雲らしきものは確認できたがまだまだ遠くにあったたため、入水することに。
波のサイズ、胸〜肩。リーフブレイク特有の波質。うまくセットをつかむと何発もリップに当てられる。
30分を過ぎたころから明らかに雨雲が近づいてきている。それも邪悪な黒い雲。近づくにつれ黒さを増している。
数時間前の教訓もあったので早めに迎えを呼ぶことに。しかしながらいつまでたっても迎えの船がやってこない。更に邪悪な雲が近づいてきた。
先ほどの恐怖が蘇り、ひとまず母船は見えているのでそちらに向かってパドルをしはじめた。
後に聞いたところによると、チキンとコークの2つのポイントに別れて入水していたため、レディースのいたポイントを優先して迎えに出たということだった。
そんなことは露知らず、何で迎えにこないんだとぶつくさといいながら船に向かってパドルをしていると島影を出たところで、フュ-という風が沖に向かって吹いた。それを合図に一瞬で状況が変わった。もの凄い風が一気に吹きはじめた。
モルディブに来る2日前に同じポイントで3名のサーファーが流されたという情報があった。うち一人は発見されていないらしい。
強風ともの凄い雨で視界がなくなり、救出不可能な状況になってしまったということだ。そんな話しを聞いていたので、皆の会話がここで止まった。皆死にもの狂いでパドルをしはじめた。しかし、強風に戻され全く前に進まないどころか沖へ運ばれはじめた。
ここはマーレー環礁の最北端に位置するため沖合いに小島などは見当たらない。流されたたら、やばい。最悪なことに痛いほどの激しい雨があっという間に降りだした。辺りは完全に邪悪な黒い雲に囲まれていた。それぞれが離れまいと必死にパドルしたが何の意味もなしていないようだった。
視界はどんどん悪くなり、水面に寝そべっている体制では雨のしぶきと風で目すらあけていられないほどだ。間一髪のところで、前から迎えのぼボートが来るのが確認できた。必死にボードを降りアピール。
なんとか全員無事にピックアップしてもらい母船に戻ることができた。しかしあと数分遅かったら完全に流されていた。ライフセーバーとして何年もレスキュー活動に携わっているシェアサーフルームの代表ARATA氏でさえ、「成す術もなく人が流される瞬間を体験した。あと数分遅れていたら全員流されていた」と真剣に語ってくれた。
自然の前ではパドル力があろうが、サーフィンがうまかろうがそんなことは何の意味もないことを実感した。
船に同乗するガイドは、入水の判断はお客様の判断だという。確かにその通りだが、未知の海だけに経験値からのアドバイスはしっかりとしてもらいたいと思った。
ひとまず初日から貴重な体験をさせてもらい、「モルディブをなめるな」ということを思いしらされた。

母船に戻り、嵐を避けるために入り江へと移動することに。道中はもの凄い揺れ。小型船だったらもっと揺れていたに違いない。
入り江についてしまえばそれほど揺れは気にならなくなった。嵐も一過性でしばらくすると何事もなかったように静かになった。
船にはシェフが同乗しています。我らのシェフは腕がいいらしい。
ディナーはバイキング方式で、インドの本格的なカレーやフラドライスやスパゲッティーなど種類も豊富で、どれもおいしゅうございました。


食後はそれぞれの時間を満喫。
モルディブはイスラム教徒なのでお酒、豚肉は口にしません。しかしながらリゾートなどではお酒を飲むことができます。もちろん我らの船もお酒の販売はあります。
ビール1本3ドル(ハイネケン・タイガー)/ワイン1本25ドル/ジンビーム1本65ドル。高い・・・
まぁ観光収入で成り立つ国ですし、本来飲酒できない国にいるのに飲めるだけ感謝しなければいけませんね。
支払いはつけ。最終日に清算。だれがこのレースを制するのか?
船尾では釣りもできます。釣り道具は基本的にレンタルはありません。
ローカル島に上陸すれば糸などは手に入りますが、釣りのお好きな方は日本から持っていくことをおすすめします。
モルディビアンのクルーたちが使っていたのは底釣り用で、太い糸に大きめの針に餌(魚の切り身)をつけて流し、素手で釣り上げます。
日本から持参の糸と針で大物を狙う甘粕男爵は今回で2回目のモルディブというだけあって持ち物にぬかりがありません。

竿とルアーを持参したプロロングボーダー・シェイパーのマミさんは、初回のフィッシィングでイカをゲット。
潮が変わった12時近くに、回遊してきた大物が入れ食い状態に!!面白いようにこのサイズが次から次へと釣れ、皆大興奮。
このあと毎日この魚を食べることになるとは知らずに・・・

ちなみに釣り上げたのは、釣り好きの男爵とマミさんが寝てからまだ飲んでいたお気楽組〜。

※糸を手でたぐりよせて釣り上げる時は重さで手が切れてしまうため、軍手を用意していくといいですよ。
今日は朝からもの凄い1日だった。疲れた。まだ1日目だ。明日に備えて寝よう。